二・二六事件の日
- 風雅 千輝
- 2024年2月26日
- 読了時間: 3分
2月26日は『二・二六事件の日』です。
1936(昭和11)年2月26日、皇道派思想の影響を受けた陸軍青年将校らがクーデターを
目論み、首相官邸などを襲撃する事件が発生。
時の斎藤実 内大臣、高橋是清 大蔵大臣含む10名弱がこの襲撃により命を落とす
こととなりました。
皇道派思想とは
閣僚や議員ではなく天皇親政の下で国家改造を目指した活動思想で、
〝昭和維新〟とも表現されております。
陸軍青年将校ら20代が中心となり、昭和維新・尊皇討奸をスローガンに掲げ
武力を以て元老重臣を殺害すれば、天皇親政が実現し、政財界の様々な腐食現象や
農村の困窮が収束するとの考えが広がっていました。
クーデーターの首謀者は約1,560名にも及び総理大臣官邸、警視庁、内務大臣官邸などを
次々と占拠し武力的圧力を強める中、昭和天皇に昭和維新を訴えるも
天皇はこれを拒否した。
そのためクーデーター実行者たちは、叛乱軍(反乱軍)とみなされることとなり、
政府軍に武力鎮圧や威圧され、クーデターは未遂に終わる結果となりました。
首謀者でもある大半の将校は法廷闘争の後に銃殺刑に処されております。
昔の若者はパワフルですね。
そして自分の考えや意思をはっきりと持っています。
この場合は『皇道派思想』です。
天皇親政の下で国家改造を目指した活動思想ですね。
事件を起こした事は悪い事ですが、自分の考えを表現した事は良い事だと思います。
表現方法が間違っていますが・・・・・
1970年に作家・三島由紀夫氏が11月25日、東京・市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で割腹自殺した事件も自ら作った楯の会と共に天皇親政の下で国家改造を目指そうとし
当時の自衛隊員に決起を促す演説をしたが失敗に終わった事件でした。
国家改造とまでは言いませんが、自分の意思をしっかり持ち、〝意思表示をする〟
という事はとても大事ではないでしょうか。
自分の怒り、悲しみ、辛さなどの感情も含め、他の人にわかるように『自分を表現する』
事はとても大切な事です。
今の人たちは〝事なかれ主義〟で自分を表現する事をしない人が多いと思います。
どんな小さな事でもかまいません〝意思表示をする〟『自分を表現する』を
心がけましょう。
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