鉄道ストの日
- 風雅 千輝

- 2024年2月24日
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2月24日は『鉄道ストの日』です。
日本で初となる鉄道ストライキが起こった日として記念日のひとつに制定されています。
1898(明治31)年2月24日、日本初となる鉄道ストライキが実施されました。
明治維新後、資本主義の発達や国家の治安維持を最優先課題としていた日本は
国家主導で次々と近代化を推進していきました。
その過程で財閥や華士族等の私的財産も多く投入され、軍事、製鉄、鉄道、電信電話
などの各事業は特に有力財閥と国家の癒着が色濃くなっていく状況にありました。
その結果、企業や企業のトップだけが巨大化し私財を多く蓄えていく一方で、労働者は安い賃金で働かされ続ける実態が徐々に浮き彫りとなっていきました。
また、当時は、歴史家一個人の思想や表現の自由化が浸透していきつつある風潮が
あったことも相まって労働環境に不満を溜め込んだ日本鉄道会社の機関士ら約400人が、
労働環境の改善と待遇、地位の向上などを訴えストライキを決行。
上野駅~青森駅間の全列車が運休となりました。
日本初のストは同月27日に終結し、その後の組織的団体交渉の末に労働者側が主張していた権利をほぼほぼ勝ち取り、日本初の企業別労働組合となる「日本鉄道矯正会」が
結成されました。
企業に勤めている側、雇われている側としては、企業や雇用主に意見を物申したり
要求したりする事はとても難しいですよね。
そんな中でのストライキは『自分たちを守り、立場を向上させるためのもの』
だったのでしょう。
自分の意見を言ったり、要求する事によって自分の立場が向上すると共にその組織自体の
『組織力』というものも向上するのではないでしょうか。
今、自分自身が仕事等で身を置いている組織の中で、自分自身を守り、自分の立場を
向上させ、組織自体の組織力を上げる為にはどうすれば良いか?
『組織側の眼』で周りを見て考えてみるのもよいのではないでしょうか。




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